エスカレーター

片側空け→歩行禁止 マナー変わる? エスカレーター|エンタメ!|NIKKEI STYLE

コメントに多くあるのだが、歩くことを前提にした頑丈なエスカレーター…というのはあり得ない。理由は不景気だから(笑)


たまにイベント会場で「エスカレーターが壊れて怪我人がでる」というのがあるが、そもそもエスカレーターの建築基準通りに作ると一段に乗れるのは平均1.5人である。どういうことかというと、「普通は間に一段空いたりするから、常に二人が乗っているはずないよね?」ということなのだ。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080918/158206/


その割に事故が起きていなかったのは、たいていのエスカレーターが建築基準よりも相当頑丈な作りになっていたからだ。建築基準を満たすのは責任回避のためだが、事故を回避するために余分な強度を持たせるのは製品の信頼性の問題である。

ところが最近はコスト削減圧力が大きいので、割と建築基準に近い強度で作られたりするようになったらしい。だからぎっちり載ると事故が起こる。


そんな状態なので「歩くことを前提にしたエスカレーター」などという「もっと高くなることが分かりきったもの」が普及することはまずあり得ないだろう。
なにしろ、「歩くことを前提にする」と荷重が一段当たり何人分になるか分からない。衝撃を計算に入れる必要があるので、一段当たり二人では全く足りないはずだ。

この辺を考えると「一列人が乗っている状態で横を歩いて通り抜ける」のが建築基準的にも相当やばい行動であることが分かる。…というか、歩き方の雑な人がいると実感としてエスカレーターが揺れてるだろう(笑)


一般社団法人 日本エレベーター協会|エスカレーターのご利用について
建築基準法施行令 第129条の12 エスカレーターの構造 - 建築プレミアム

エレベーター協会のサイトに載っている「片腕を骨折していたら、どちらの側に立つかを選ぶことは出来ません」という視点は想定外だった。手すりは「必ず捉まらないといけない」というルールである事を普段失念しているからだろう。


昔の事故の報告書が最近出た。強度以前の問題だった…。 http://mainichi.jp/select/news/20150119k0000e040141000c.html