旅館とホテル

外国人が心底ガッカリする「日本の旅館事情」 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準を見て思ったこと


なんというか、想定している『旅館』がそもそも違ってる気がする。
元々が『富裕層向け』を想定している話だったんだから、『下手すると客より従業員が多いんじゃないかと思う高級旅館』について扱わないといけないはずではないか。

しかし記述されている旅館は団体客向けの2から2.5流の旅館が想定されているようだ。そもそも、旅館もホテルも一流どころは団体客を泊めたがらないものなのだ。なのに『「団体旅行」を対象に発展』してきた旅館を対象に考えているんだからそりゃ話が通らない。

普通に1.5から2流ぐらいをキープしている旅館を想定していると、なに言ってるんだこの人?という気持ちになる。



  • 問題点1:長期滞在に不向き

料理は連泊するならそれに合わせて変更されるのが普通。
というか、そもそも旅館にも素泊まりだってあるし、料理が主体のホテルもある。
頭が固すぎる。

  • 問題点2:ファミリー層に不向き

コンドミニアムでもない限り普通はホテルもほぼ同じ料金体系だが、何が言いたいのか。
個人的には逆に『旅館に一人で泊まる場合の部屋代上昇が大きい』ことは気になる。たぶん、部屋数が少ない旅館が多いから遺失利益が大きく取られているのだろう。

  • 問題点3:ルームサービスが不十分

安い旅館だからだろう。安いホテルと同じ。
だが、旅館には『明示的なリスト』がない事は多い。…しかしホテルのサービスチェックでは『リストに無いこと』を頼むものだったな。
そもそも本来の話である「富裕階級」の宿泊需要に関していえば、最初からサービスのリストなんて気にしないだろう。リストを見るのは金額を気にする人間だ。
普通のレベルの旅館なら、仲居や女将に頼むとたいていの手配はしてくれるだろう。女将はコンシェルジュに該当する(笑)

  • 問題点4:「夜のエンターテインメント」がない

意味不明。部屋が寝るところであるだけなのであって、それ以上でも以下でもない。
もし芸者を揚げて騒ぎたいなら座敷に呼んでくれるだろう。京都の一流なら茶屋に移動するものかもしれない。

  • 問題点5:老朽化が目立つところも

旅館の営業形態の問題じゃない。



なお、うちの両親は仲居さんにポチ袋に入れた「心付け」を必ず渡そうとする、そういう世代です。かつて日本にもチップはありました(笑)
但し最近は現金を受け取ることが経営側から禁止されているのが普通らしいので、無理に渡さないように。土産物を買っていくといい、とか聞いたことがありますが。
今はその分が宿泊費に含まれているので、その分割高に見えている可能性があります(笑)


あとついているブックマークコメントを見て、『君達は何をしに長期休暇に行くんだ?』と思わされました。長期休暇を一泊二日の連続でこなすつもりか?逆に疲れるぞ?もっとゆっくりこなすものだろう。


そして、ジョブスの定宿だった京都の旅館、アレ一応JTBとかから申し込めることにはなっているんだけど、本当に申し込めるのだろうか。申し込める状態だったのを見たことがない。単に通常は予約がぎっしり埋まっているだけかもしれないけど、基本が「紹介」ベースで客を取ってるのではないかとも感じる。京都だし。*1

*1:さっき見ても一杯だったが、よく考えいると今は『祇園祭期間』だった