グルジア情勢
いっこうに静かにならないですねぇ
本気でグルジア大統領が「停戦合意は無効」とか言い出さないことを祈ります。
･･･どうも私も「グルジアの大統領」を信用できない心境になっているらしい。
たびたび報じられていたロシアの進軍はゴリの周辺を掃討して退却したらしい。
すでに停戦ラインの構築を視野にでも入れているのか？
ゴリと南オセチア州都は20キロ程度しか離れていないらしいのだが、ゴリを押さえられるとグルジアは東西にに分割されるらしい。なるほど、南オセチアの独立を阻止したくもなろう･･･
というか、かなりバランスの悪い国土なんじゃないでしょうか。
この間、市街地方向から一台の車が近づき、降りてきた男たちが発砲。報道陣が逃げる混乱の中、三台の車を奪っていった。関係者によると、南オセチア軍に所属するオセット人だ。ゴリ市内で略奪が起きているという避難民の話が真実だったことを印象づけた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008081502000122.html
ロシア軍とも撃ち合っています（笑）
南オセチア軍は正規軍というよりゲリラなのかも。
グルジア国会は１４日、（略）ＣＩＳ脱退を正式に決めた。
（略）
一方、ロシアのメドベージェフ大統領は１４日、（略）独立を目指す住民の意思を尊重する考えを表明した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080815ddm007030056000c.html
どちらも既定路線とはいえ、グルジア側はCISを抜けて大丈夫なんだろうか。NATO側の後押しをもらったということなんだろうか。（だとすると、米国務長官から？）
個人的にはアメリカの正式文書でない限り「確約」は信用しない方がいいと思うが（笑）
特にレイム・ダックだし。
南オセチアをめぐるロシアとグルジアとの紛争を機に協議が加速した。ポーランドのトゥスク首相は「われわれはルビコン川を渡った」と、決断の重さを強調している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008081502000250.html
これはロシア側に明らかなマイナス。ということは、今回の問題がさらにもめる危険性もあるわけで。どちらに転んでいくのか危険。
でも、MDとかパトリオットとか「実効性が疑問視されている兵器」だったような気もするのですが、最近の国際評価は上がっているのでしょうか。*1そもそも、そんな「全面戦争」に対する備えが今の時代それほど重要なのでしょうかねぇ。
メドべージェフ大統領は、米国とポーランドが１４日、同国への施設設置で合意したミサイル防衛（ＭＤ）は「ロシアを狙ったものだ」と断言。メルケル首相は、グルジアとウクライナがいずれ、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）に加盟するとの方向性についても、「変更する必要はない」との立場を示した。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080815/erp0808152306010-n1.htm
ドイツはグルジアの加盟に慎重な態度を示していると聞いていたような。（いずれ、というのが慎重を意味しているのか？）
グルジア問題におけるロシア政府の行動を「国際的な協定を順守している」として支持した。
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/080815-232740.html
本来はこんなにはっきりした態度を示したくなかったのではないかと思うのですが、アメリカ側のキャンペーンがあんまりしつこいのでこういうことになったのか。
最近は、アメリカ側がロシアの暴挙を非難するたびに、ロシア側がアメリカのグルジアへの関与を非難するというのがパターン化しているし。（こういうのって、繰り返すと「根に持つ」関係になってしまうので困りものなのですが。）
グルジアが多連装ミサイルで都市住民を無差別攻撃した事実を捜査しているという。南オセチアはロシア領ではないが、住民の８割がロシア国籍を持っていることを根拠に国内法を適用する考えとみられる。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080816k0000m030063000c.html
戦車で人をオーバーランした、とか初期に流れていたような残虐行為については両軍とも正確な証言が出てこなかった様子ですが、グルジア側が深夜に攻撃をかけたのは周知の事実ですから、この点ではロシア側が有利でしょう。
ところで「http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008081400978」なんて話もありますが、ロシア側もゲリラ戦のプロを用意したということなんでしょうか？
