NATO解体論

そういえば、田中宇の国際ニュース解説でこんな話もありました。

EUとの協議会の席上、欧米間の安保体制であるNATOとロシアとを合体させ、欧米露の新たな集団安保体制を作ることを提案した。

エネルギー覇権を広げるロシア


後半部分に「NATOを解体する新安保構想」「メドベージェフの野心的な「たわごと」」というのがあります。

端的に言うと、アフガニスタン駐留で限界に来ているNATOと、エネルギー覇権で調子のいいロシアが組もうとしているという話です。というかむしろ、EUへのガス供給を独占しつつあるロシアが影響力をちらつかせているのですが。


洞爺湖でも言っていたそうです。


もしこうなったら、ロシアと喧嘩してNATOにつこうとしているグルジアの立場はどうなるんでしょう?アメリカの影響が強いとすると、NATOとロシアの接近を阻止するのがこの紛争の狙い、という見方もできるかもしれません。(と書くと、日本のネット社会では陰謀論的といわれるんだろうなぁ。国内の政争の報道とかを世界スケールにするとこうなるだけなんだけど。)

いや、むしろ田中宇の国際ニュース解説的な発想でいくと、「この明らかに下手でやり過ぎな作戦こそが最近のアメリカでよく見られる自滅的な行動かもしれない」ということになるのかも。この計画を立てたのは誰なのか?とかを発表した論文とかから分析してくれないものだろうか。(他力本願)