触媒作用と燃焼

昔、日経の商品紹介の記事でハクキンカイロなどで起こっている化学反応を「触媒による分解」と表現しているものがあったのだが、違和感があった。
改めて「ベンジン」の定義を調べてみると「鎖状炭化水素の混合物(多分、分子量はあまり大きくないものばかり)」ということが分かった。一方、反応の結果出来るのは「二酸化炭素と水」なので、これは分解ではない。(外部から酸素を入れてやる必要がある。)物質が酸素と結びつく反応を「酸化」、そのうち光と熱を出して反応するのが「燃焼」*1。やはり、燃焼過程を触媒作用で遅らせているということだろう。
安全性の確保という点では、確かベンジンの本来の発火点より低い温度で反応しているので、触媒なしの燃焼には移行できないのであったか?
ちなみに「ベンジン」が「混合物の名称」なので、銘柄によって燃焼時の匂いとかが変わるということが分かった。

*1:さすがに細かい定義には自信がない。