ボランティア
痛いニュース(ノ∀`) : 雪かきボランティア募集 参加費6000円、宿泊は廃校、食事は三日で4食 - ライブドアブログ
これについているコメント(サイトとブックマークコメント両方)を見て、ボランティアがなんなのかまるで分かっていないんだなぁ、ということが分かった。相変わらず、コメントが一番イタイ。
この記事は「ボランティア」を募集しているのである。ボランティア活動というのはどこからも金が出ないけど持ち出しで何かする、ということであって、もともと自分がなにがしかの金を払っているものなのである。
それなりのバックと歴史のある活動の場合、備品とかは既に確保されていたりするのであとからやってきた参加者は時間だけ供出するだけですむこともあるが、新しく立ち上げる人なんて機材を買ったり場所を用意したりで大変な額を供出していたりする。(従って立ち上げなんてことが出来るのは裕福な家の人が多い、って事になる。ボランティア活動=いいところの奥さんというパターンはここに起因する。時間と金のある人。)*1
上がっている記事はとどのつまり、「ボランティアに来やすいように宿泊施設とかは用意するけど、金がないから経費は払ってね」というに過ぎない。おそらく、ボランティアとしては過保護といってもいいくらいなんだろう。*2
そもそも、ただで食事と寝る場所が提供されるというなら、その準備はだれがするのか?ボランティアか?ボランティアにいっているつもりの人間がボランティアに世話をされていることになる。作業を効率化する為にボランティアがボランティアの手伝いをするという事態はもちろんおこりうるが、自分をサポートするボランティアがいないといって文句をいうのはありえない。(居たらいいのにとは思うだろうが。)
それで文句をいうというのはボランティアに「なりにいっている」のではなく、ボランティアを「受けにいっている」ということになる。
なぜか文句が頻発している三日で四食っていうのは、「二泊三日」の旅行日程を思い浮かべれば考えれば容易に分かるだろうが、一日目夕方に入って三日目の朝に出る、とかだからだろう。おそらく、一日目の夜か三日目の朝が出ないんだろう。一日目の夜に入るのでその前に飯は食っておけ、というのが一番ありそうだ。*3
あと「雪かきのボランティアに行く」という話なのに、なぜか「雪かきに行く別の理由」を求めるコメントが多いのも理解に苦しむ。*4
「ボランティア」をボランティア(志願制)でなくやらせる学校教育が最近あるらしいが、それが意味不明な勘違いを起こさせている遠因なのか?
本来はその活動を通じて本当のボランティア精神を身につけさせるものだと思うが、逆効果になっているようにも見受けられる。
ボランティアに行く理由に「人の役に立つことをしたら気分がいいな」という以上のものは本来必要ではない。そんな理由で志願する人が行くからボランティアなのだろうに。(一応補足しておくと、ボランティアという言葉の第一義は志願者、志願兵のはずである。)
なんで金払って働くんだ?みたいなことをいっている人は対象外だから、志願しなければいいだけのことである。