放射能の安全水準

http://wiredvision.jp/blog/gohara2/201104/201104201515.html

を読んで計算したとき、「一年校庭に立ちつくしたとしても33mSV」という数値を見て「どうってこと無いか」と思った自分がいたが、世の安全水準からすると私の安全水準が低いことに気がついた。もちろん、正式に計算するときには「どれぐらい屋外にいるか」という割合を計算に入れるわけだが。(起きている時間が2/3、そのうち屋外にいる時間は?)

むしろ「管理区域の基準ってそこまで厳しかったっけ?」というのが実際に管理区域にいたことがある私の感想。そりゃ取り扱いの規則が厳しいはずだわ…。まぁ、「管理区域」って「歯医者のレントゲン室」とかから入る奴だろうけど。



疫学調査で150mSVぐらいまで優位な差が見つかっていないというのでまぁそう思うわけだが…そのレベルなら排ガスの方が怖いわ。



一応、ものの基準によると「年1-20mSV以下」を目指して除染することになっているらしい。目標1mSV。
公益社団法人日本アイソトープ協会|JRIA

ビキニ諸島とかも過去に調査しているのか…

ちなみに、文書にはあまり見かけないレベルの単位キログラムあたりのベクレル量が出ている。「汚染された物質」じゃなく「放射線源」そのものがふりまかれた例があるからか?核弾頭が破損しました…というものまである。




ちなみに、原文を見るときっちり「長期の基準は年1-20mSV」と書いてあった。その上で現状は「20-100mSV」を一部適用するらしい。(教科書通り?)八月までの暫定らしい。

また、児童生徒等の受ける線量を考慮する上で、16時間の屋内(木造)、8時間の屋外活動の生活パターンを想定すると、20mSv/年に到達する空間線量率は、屋外3.8μSv/時間、屋内木造1.52μSv/時間である。したがって、これを下回る学校等では、児童生徒等が平常どおりの活動によって受ける線量が20mSv/年を超えることはないと考えられる。また、学校等での生活は校舎・園舎内で過ごす割合が相当を占めるため、学校等の校庭・園庭において 3.8μSv/時間以上を示した場合においても、校舎・園舎内での活動を中心とする生活を確保することなどにより、児童生徒等の受ける線量が20mSv/年を超えることはないと考えられる。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm

そのうち「空間からの被曝」に1-20mSVを割り当てて、その範囲に収まる値を計算しているらしい。
おそらく、IAEAその他の基準に照らして問題無い計算になっているんだろう。

そして、最初の記事はここにリンクを張ろうとして何か間違えたらしいことに気がついた…URLが若干変わったのか?


あと付け加えると、これは「原子力安全委員会がこのレベルで安全だろう」と考えた基準であって、文科省が採用した基準ではないように見える。原子力安全委員会で規定を作るのは学術系の人なので、極めて学術的に教科書通りの回答が出てくるのは当然なんだろう。

でも、結局そのままで採用されているようだ。
福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について:文部科学省