電子書籍交換フォーマット仕様書

http://ebformat.jp/dl/koukan_format_2011_02.pdf
ざっと読んでみた。


間違っていそうな点

  1. 第11ページに「ブンコビュアー」という単語が出てくるが、これは書き直していないといけないはず。同様に32ページ目にT-Timeという言葉が出てくる。いくつかの場所で、そのような名残が散見される。
  2. 見開き構成も意識した場合、見出し要素のキャプション属性には「右用」と「左用」が必要。大抵の場合、違うレベルの要素から取った柱を使うが、英語と日本語などの場合もある。(そもそも、キャプション属性が必要かどうかは別として。)
  3. caseにおけるOSの値が「mac」と「win32」だけなのはあり得ない。そもそも、「win32」は実情に合わない。(Win7は64bitを意識)。CPUについても属性のリストを更新する必要がある。
  4. ページ位置の記述が見あたらない。「何ページの記述」という表現は文献間の参照では必須。
  5. DOIの記述。最終フォーマットによらず、中間フォーマットでDOIが決まるものと思われるので。(というか、最近DOIが使われているのかどうかはよく知らない(笑))


個人的に気になる点

  1. コントロールの属性の項目は、基本的に「禁止する内容」が書かれているらしくて、個人的にはしっくり来ない。
  2. 所々に意味不明な文字列がある。「bs.paging.lastPage:true;」とか。既存の仕様で使っているのだろうが。
  3. 全体的に、「セマンティックス」に基づいたタグが少ない気がする。本文の情報にもっと意味づけを可能にしておいた方が望ましい。定義されているアクションの種類に見合うだけのデータの種別が欲しい。

とりあえず、「コミックを表示するための制御の種類の多さ」がものすごい。交換フォーマットにそんなことを記述するのか?とも思うが、既存のデータを棄てないための配慮か…

あと、「権利保護の設定」をするための要素や属性があって興味深い。