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出版業界の抵抗をよそに、AppleがiTunes経由の定期購読を必須に | TechCrunch Japan


上の記事が出た頃には、「43%上乗せ*1して値段をつければいいのか?」と思っていたのだが、下の記事に書かれていることが本当だとすると、「App Store価格より安い値段で売ってはいけない」という縛りがついているらしい。


音楽ストリーミングサービスに残酷な刑罰を与えるApple | TechCrunch Japan



直販モデルで値段をつけている業者が間に30%のマージンを取る流通を入れて成り立つ価格設定をしているとは思えない。しかも、「App Storeの価格より安く売ってはいけない」と決まっているとすると、App Storeに出展する業者の選択肢は一つである。


App Storeで売る価格にあわせて価格を設定し、直販の商品の利益率を上積みする。」


すなわち、消費者にとっては「App Storeのせいで高い買い物をさせられる羽目になる」というわけだ。業者にとっても、高値のせいで商機を逃がす可能性がある。(直販で売れれば一件当たりの利益が増すが。)



この事を考えると、「App Storeで商品を展開している電子書籍とかはぼったくりな価格になっているのでApp Storeに限らず買ってはいけない」ということになる。(当然、Appleに金を落としたいという動機のある人は別である。)



関西人的発想でいくと、「現金で買うんだからクレジットカード手数料分ぐらい値引きできる余地があるだろう」というところである。*2



そういえば、家電業界的な発想として「ポイントバック」制度はAppleの規制に入っているのであろうか…直販で買うと43%ポイントバックとか。

*1:30%を取られる前提で値段をつけると、同じ入金額を確保するには売値を43%上乗せしないといけない

*2:ちなみに、たいていのクレジットカードでは「カード手数料分を客から徴収してはいけない」という規約があるようだ。というわけで手数料分を値引きするのは規約的にはグレーな気がするが、客の側が値引き交渉の道具にするのは問題無いんだろう。多分。