虐殺器官

虐殺器官読了


読んでいる最中に何か「雪風」を思い出したのは、主人公その他がむやみに内省的だからか。


終わってみると意外とプロットが素直だったりするのは、後書きにある通り短期間で書き上げられたものだからだろう。下手にいじっていない分、切れ味が際立っているのかも。


しかし、何となく読後の感覚が良くないのは共感できる人物がいないからだろうな…



ついでに、この次にMSG4のノベライズ作業を持ち込まれたのは世界設定がよく似ている*1からなんだな…と思った。

*1:MSG4ではナノマシンが過剰な感情応答を制御している。虐殺器官では普通に薬物投与とカウンセリング。