グルジア独立承認?
最近動きがないなぁと思っていたし、このところ体調が悪かったのでニュースとかちゃんと見ていなかったのだが、いつの間にか大変なことに。
グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を同日承認したことについて、「住民の虐殺を防ぐために承認せざるを得なかった」と述べ、独立承認を正当化した。グルジアのサーカシビリ政権については「我々は今後一切関係を持たない」と断交を宣言、「我々は何も恐れていない。冷戦が起こる事態を含めてだ」と語り、西側諸国に対する強硬姿勢を示した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080827dde007030008000c.html
「欧米諸国はコソボは特殊な例だと説明してきたが、南オセチアやアブハジアも同様だ。我々は欧米がコソボ独立を承認したのと同様に行動したまでだ」と述べた。
まぁ、アフガニスタン、イラク、そして近づくイラン、ついでに北朝鮮で緊張を抱えるアメリカ+NATOに比べれば、ロシアの側に体力があるのはたしかか。ついでにアメリカは「戦費を拡大」なんてしていられる状況じゃない。*1
そしてここでコソボを引き合いに出して「アメリカのダブルスタンダード」を強調する、と。
声明は、独立承認の決定がロシア自身も賛成した国連安保理決議に反していると指摘。「ロシアの過剰な武力行使と一部地域での占領継続」に憂慮を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008082800077
この件について「安保理決議」って成立したっけ?流れた話しか記憶にないのだが。
そして「過剰な武力行使と一部地域での占領継続」という文章は容易に反駁されるものだと分かる。
「米国こそイラクで何をしたのか。大量破壊兵器は見つかったのか。イラク、アフガニスタンでも武力が行使された」と反論した。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080829k0000e030026000c.html
これは子供でも思いつく反論だ(笑)
特に、イラクはほぼアメリカとイギリスだけでやってしまった事だしなぁ。
一番冷静な意見はCFRの
第3のポイントは、欧米政府の反応だ。欧米政府は平静さを失っている。この類の軍事衝突が起きることが予想されていたにもかかわらず、その対応を事前に準備していた政府はほとんどなかった。その結果、欧米はロシアの行動に対する一貫性に欠ける批判に終始している。
フォーリン・アフェアーズ日本語版2008年9月号グルジア紛争後の米ロ関係
というものか(笑)
経済問題で正直それどころじゃなかった、というのかなぁ。