グルジア停戦
なにやら、またぞろアメリカが大きな声でロシアを批判しているのですが、やり過ぎるとグルジアの旗色が悪くなったときに問題があるのではないかと。
まぁ、ブッシュは政権が終わりなので深く考える必要がないのでしょうが・・・
「自治州から越境して作戦行動をしたこと」についての非難は「アメリカからだけは言われたくない」気がする(笑)
アフガニスタンの時はともかく、イラクの時は国際社会の反対を無視していたと思うが。
会談では、戦闘の即時停止、双方の軍が武力衝突前の配置に戻ることなど、6つの原則について、ロシア側が了承し、仲介文書に署名した。
FNN.jpプライムオンライン
この仲介案を受け入れずに、別に停戦を交渉するのかとも思っていたのですが、EUの顔をつぶすようなことはなかった様子。
グルジアは12日、南オセチア自治州およびアブハジア自治共和国でロシアが1990年代以降、グルジア系住民を標的に民族浄化を行っているとして、国家間の紛争を裁く国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)に提訴した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008081300158
前に、ロシアも今回の夜間攻撃を提訴するという話があったような?
というか駐留しているロシア軍はグルジアも存在を認めたものではないかと思うが。それと、「不利になったから提訴する」みたいな匂いがしてちょっと・・・
同高官は匿名で、「追い詰められていたサーカシビリ大統領は、賭けに出て負けた」と指摘。「サーカシビリ大統領は真夜中に(南オセチアを)攻撃するほど頭がおかしかった」とし、それにロシアが反撃した結果、「グルジアは自らの過ちのために攻撃を受け、粉砕された」と語った。
仏高官、グルジア大統領は「低俗な罠に落ちた」 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
以前にあった分析記事とほぼ同じ考えかた。
ロシアの反応を甘く見つもった・・・って、平和維持を名目に駐留している地域に攻撃を仕掛けられたら、威信にかけて反撃するでしょう。
◇南オセチア紛争解決のための和平案
(1)武力の不行使
(2)戦闘の停止
(3)人道支援活動を制限しない
(4)グルジア軍は常駐の地点まで戻る
(5)ロシア軍は紛争前の地点まで戻る。国際メカニズムが導入されるまで、ロシア平和維持軍は追加的な安全措置を取る
(6)南オセチア自治州、アブハジア自治共和国の安全と安定の方策について国際協議を始める
http://mainichi.jp/select/world/news/20080814ddm007030051000c.html
アメリカが「ブッシュ大統領、ロシア軍のグルジア撤退を強調 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News」とかで言っているのは、どこからの撤退なんでしょうか。両自治地域も「自治地域」と言うだけあって、国際的にはグルジアとされると思うのですが。それと、「紛争前」からロシア軍は南オセチアにいたので。
両国の協力関係に反発したロシアが「報復」として、イスラエルを敵視するイランへの軍事支援を強めかねないとの警戒感からだ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080814ddm007030069000c.html
この辺ではすでに「賭に負けた効果」が出ているらしい。
イスラエルの対ロシア関係については、むしろ積極的に「イランとの仲介を頼みたい」という表現もあったような。
同外相はグルジア軍の進攻をめぐり、「われわれは事前に危険なゲームが企てられていると警告した。米側はそれを許さないと約束した」と指摘。さらに「グルジアの冒険主義に米国の軍事支援が利用された可能性がある」とも述べ、米国に責任があるとの見方を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008081400099
あの夜間攻撃の時点で何があったのかが特に気になる。