真・三国無双MULTI RAID special
なにやら「スピード感」とかその辺を売り文句にしているようなのだが、はっきり言って爽快感はゼロ。ストーリー性もゼロ。
ステージにやたら設置された兵器が延々と攻撃してくることやら、いつまでたっても突然目の前に現れる無限の雑魚やら、敵のボスが「ハイパー化」とかいって「攻撃しても攻撃を止めない状態」になってばかりいたりする事やら、ただ堅いだけの巨大兵器やら、ずっと飛行していて時々嫌がらせのように突進攻撃してくる兵器やら蝶*1、やら、水に落ちたらステージの開始ポイントへ強制リスタートやら、やっていてストレスがたまる点は追加されていても、それに比してよくなったと思う点は一つもない。
ボス敵6体が全部ハイパー化して周辺中から殴りかかってくるようなステージではその設定に一体プレイヤーに何をさせたいのかとあきれかえった。こちらが何をしても敵の攻撃は止まらないので、敵は突っ込んできてこちらを昏倒させる攻撃を入れ続けるだけ。ガードしようが何しようがどうしようもない。回復用のアイテムを持って行けるようになっているので、延々とそれを消費し続けるだけ。
今までのシリーズで当然あった「ガードからの特殊攻撃」も特定の種別の武器(戟)などを持っているときだけとあって、戦闘は技量ではなく単なる力押しの応酬のみ。
NPCとしてコンピュータ操作の武将を三人連れて行けるのに、雑魚も兵器もボスも主にこちらばかり攻撃してくるように見える。盾を持っている雑魚が永久にこちらに向かって盾を構え続けたりするので、はっきり言ってやっていられない。その雑魚をNPCの武将が後ろから攻撃して倒していく。実にあほらしい。それ以前に、雑魚にかまっていたら永久に終わらないくせに、雑魚を置いておくとボスと戦っている最中にやたらとこちらの邪魔ばかりしてくる。最悪なのはやたらとこちらをスタンさせ続ける妖蝶。空を飛んでいる上にやたらと当たり判定も小さい。攻撃をしたかと思ったらすぐに離れるという行動を続けるので、飛び道具でも攻撃できないことが多い。
心安らかに攻撃できるのは、ジャンプして空中にとどまったまま弓で攻撃しているときぐらい。ボス敵のハイパー化というむなしい問題もあるので、永久に近づかずに弓で攻撃していた方が効率がいいくらいだ。
オンライン対戦とかするとまた何か違う感想もあるのかもしれないが、それ以前の問題として、PS3の真・三国無双で培ってきた方向性を何もかも無視している。
(真・三國無双シリーズでは最近水泳をしたり城壁に上ったりする方向に進化させているはずだし、雑魚の補充は敵の侵入拠点からと決まっていた。そうでないものもあったが、すぐ目の前に突然現れるような異常なものはなかった。)
何か意地になってやってしまっているが、ストレスがたまるのに比した達成感もないのでもう放り出した方がよいのかもしれない。