クーデター

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081113/112209/
とそれについたブックマークコメントを読んで思ったこと。


自衛隊にクーデターでも起こしそうなきな臭い雰囲気がある、というのはまぁ当たり前のことだろう。何しろ、世の中の若い世代を見たとして、今の世の中を肯定的に見ている人の比率の方が少なそうな世相だからだ。


次に、ブックマークコメントを見ていると、この論文騒ぎがまるで無意味なものでるととらえている人の多いことが気になった。このことで「そういう雰囲気がある」ということが公然のものとなり、しかもそれに対して明確な処罰なりなんなりが取れなかったということになると、「そういう雰囲気」がさらに強まるわけで、それを警戒するべきなはずなのだが。


次にいわゆる「大きな物語が…」とかいう話でいうと、それは逆にクーデターを起こす側に有利な条件であるように思われる。そもそもこれは「物語の共有」が人的集団の結束に使われてきたという理論なんだから、クーデターを計画するような「物語を共有している集団」にたいして「それ以外のまとまらない個人たち」が対抗することができるのだろうか。


「クーデター側に支持者がつかない」という話でいうと、元々今の政府支持率がこの状態では体して変わりないような気もする。正当性が足りない分は武力で補強するのがクーデターなんだろうし。


というわけで、ブックマークコメントをみて記事に書いてあるような心配がさらに強まった気もする今日この頃。
まぁ、政府系の人はそこまで楽天的ではあるまい。というか、そんな状態でなくてもチェックし続けるのがシビリアンコントロール


…そういえば、ここまで政府支持率が低いのにろくにデモも起きない日本という国は異常だ、という話を聞いた気がする。

でも、同じ記事に「公安の不当逮捕」というネタが挙がっていたな。