ドル安とドル不安

ところが、ドル不安というのは、他国経済の状況如何に関わらず、米国経済に(相対的ではなく)絶対的な不安要因が認識される状態である。それゆえに、ドル不安なのだが、ドル安ではない、という状況も生じる。それが正に今の外為市場の実態である。メイドインアメリカのサブプライム禍は、震源地の米国より、大西洋を渡る津波となってEU経済圏のほうにより大きな被害を及ぼす結果となった。そこで、相対的に米国経済のほうがマシという評価でドルが買われている。

三菱マテリアル 三菱ゴールドパーク

先行きから見てドル不安の方が大きいような気もするが、今後もドル不安が常に欧州に影響するとすればドルの方がまし、ということなのか。欧州とロシア、中東の関係がどうなるかも含めて、今後の世界が決まるのでしょうか。