ウォンテッド

先行上映をみてきた。
最近の「ハリウッド系大作映画」にしてはやたらと脚本がしっかりしていた*1なぁ・・・と思ってエンドロールをみていると、途中で「Top Cow」という名前をみたような気がした。
それって、アメコミの制作集団じゃなかったっけ?とおもってパンフレットを見てみると、原作はマーク・ミラー(コミック)。
そして、監督は「ナイト・ウォッチ」の人だった。

そういわれてみれば、ナイト・ウォッチに通じるような「妙にケレン味のある映像表現」がたくさんあったような。


というわけでこの映画は、「ナイト・ウォッチ」ばりの映像感性でダークなアメコミの話が展開するアクション作品となっています。
ナイト・ウォッチ」よりも話が派手で割と親しみやすいので万人にお勧めできる・・・といいたいところですが、R指定をとったのは間違いなく「血と硝煙の表現」と思われるので、グロイのは全然だめ、という人のはさすがに勧められない(笑)

ネットの感想とかを見るにつけ前提条件として「世界観はアメコミ系でリアル系ではない」というのが頭に入っていないとと駄目かも(笑)


ちなみに、パンフレットの解説を読むと、主人公が属するの組織の設定が原作とは全く変わっていてその辺は監督が持ち込んだものらしい。*2
その辺の設定もかなり「ナイト・ウォッチ」風味。
弾道が曲がる理由も、監督の作った設定書で一応設定されていたらしいのだが、作品内では説明されず。

*1:ジャンパーとかハンコックとか、設定が消化されないまま話が終わったりするので。いや、ジャンパーに比べるとハンコックは普通だったか(笑)

*2:スタッフにやたら詳細な世界設定が配られたらしい。設定マニア