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最近二つ記事があがっていました。

権力者としては、国民に愛国心を植え付け、必要に応じて周辺国の脅威を扇動するだけで、財政と兵力が手に入る。国民国家にとって教育とマスコミが重要なのは、このカルト制度を維持発展させる「洗脳機能」を担っているからだ。

覇権の起源

最近の我が国で問題の「愛国心教育」とかと結びつけると興味深い。恐るべき集金システム。宗教的(笑)。いや、「カルト」的。

ひょっとしてアレも「国家増収、少子化対策」だったのか(笑)

しかし、このシステムって現代にいたってはかなり崩壊している(幻想が使い古されて機能しなくなっている)のか。


グルジアについては期待通りの方向性の分析があがってきました。

ロシアが手ぐすね引いて待っていたことは事実だろう。だが歴史を見ると、日本軍が真珠湾攻撃をした時、米は手ぐすね引いて日本の攻撃を待ち、引っかかって日本が先制攻撃してきたので、戦略どおり「正当防衛」を掲げて反撃し、日本を潰した。戦争の時、悪いのは、先に国際法違反の攻撃を行った方である。

グルジアが少し攻撃しただけで、ロシアは何百倍も反撃しており、過剰な反攻だ」との批判もあるが、それを問題にすると「日本の敗戦が確定的だった戦争末期に、広島長崎に原爆を落としたのは過剰だ」という話が蒸し返される。

米に乗せられたグルジアの惨敗

ここで真珠湾→原爆と対比するのはインパクトが高い。「時代遅れの手法」との切り替えしも可能かもしれないですが。

で、すっかり忘れていたけど、グルジアって「ジョージ・ソロスのカラフル革命シリーズ」の一つだったのですね。*1

フォックスの「電話インタビュー」の話がまさに一昔前の「戦争プロパガンダ」で、なかなか興味深い。とても「ポスト構造主義の時代」とは思えない。日本でインタビューするとどんな感想が返ってくるのだろうか。*2


バラ革命」について調べていると、「グルジアの選挙を行った際、東西で支持が真っ二つになった」という話があった。グルジアが東西の交通分割を恐れるのは、これによってグルジアが東西に分かれる可能性を危惧しているのかとも思った。

*1:ちなみに「カラフル革命シリーズ」という言葉は今思いつきで作ったが、検索すると既にいくつか「カラフル革命」と評した先例があった(笑)。ちなみに、旧ソ連圏で連続して起こった『民主化運動』で必ず「テーマカラー」が設定されていたことから、「カラフル」とした。「できあがった『民主政権』がどれも独裁的じゃないか?」というオチがある。

*2:寝ながら学べる構造主義 (文春新書)で、「判で押したように相手の立場だと印象が違うだろう、と答える」とあった。